K818 333 SP 1/12scale Fulldetail Kit
1998 Daytona 24hours winner#30 G.Moretti / A.Luyendyk / M.Baldi / D.Theys
[ 333 SPについて]
1973年の312PB以来、フェラーリが21年ぶりにスポーツカーレースに参加することとなる"333 SP"の物語は、ステアリングホイールやレースギアのメーカーであるMOMO社の創業者であり、レーシングドライバーでもあったジャンピエロ・モレッティがIMSA(北米のスポーツカーレース統括団体)のプロトタイプレースに参戦しようと計画するところから始まります。モレッティは、IMSAで1994年より市販車エンジンをベースにしたWSCクラスが創設される機会にあわせてレース参戦することをフェラーリに提案します。
そしてこのマシン計画はフェラーリの子会社フェラーリ・エンジニアリングが担当し、ダラーラが設計・製作を受け持つ形で動き出しました。エンジンは市販車F50用に開発中のV12エンジンを改良したF130E型が搭載され、シャーシはカーボンを多用したフラットボトムシャーシ、サスペンションはF1に近い構造のプッシュロッド式が採用されることとなりました。
こうして完成した"333 SP"は、フェラーリワークスではなく、プライベーターへの供給、という形でのレース参加となりました。1994年に北米でレースデビューした"333 SP"はこの年5勝を挙げ、翌95年にはセブリング12時間でも勝利を飾り、95年シーズンチャンピオンに輝きます。
デイトナ24時間レースには1996年から参戦し、3年目の98年に優勝、フェラーリとして27年ぶりのデイトナ勝利となりました。また、G.モレッティ自身もドライバーとして、1970年に512Sでデイトナ24時間に挑んで以来、16度目の挑戦で遂に勝利を掴んだのでした。この年最後のレース、ワトキンスグレン6時間レースでもモレッティは333SPで優勝し、40年近くにも及ぶレーシングドライバーの活動から引退します。そして"333 SP"は最終的に40台が生産され、2002年までレースで活躍し、多くの栄光を勝ち取ったのです。